Don't think

art　Ryosuke Watanabe

とあるテレビ番組にて、鳥居みゆきさんが

「台本に "自由に" って書いてあるんです。
　それはもう自由じゃないでしょー！
　それに従ったらもう不自由でしょー！」

と。
続けてナインティナインの岡村さんが、

「自由という自由に縛られてるんだ！」

と。そういう会話がなされていた。

すごい会話のように思う。
その動画を見る前、
偶然、僕は友人のTsubasaと『自由』について意見交換をしていた。
全く以てその通りだった。
僕たちは『自由』ということのロジックを突き詰めた結果、
たくさんの知識や思想を得て、活かす方法を見つけた。
...ように思っていた。
そして、その方法は正解であるようにも思っている。


rider　Tsubasa Akimoto

しかし、Tsubasa曰く、
『自由の概念で頭硬くなっちゃってんだよね。
（中略）結局、考えるな！感じろ！が答えのような』

皆が大好きな、
Don't think! Feeeel!!
である。
そもそも、多分、概念が悪い訳ではない。
言ってみれば、次にくる『it is like a finger pointing away to the moon』も
Bruce Lee先生がこの時 語っているのは自由というものについてではないが、
これもある種の概念のようなものだ。
彼の視ていたものは計り知れないが、その『計り知れないもの』についての
概念である。

ということで、ロジックや概念を考える事は、とても素晴らしいことだ。
つまり、使い方が大切なのだ。
「何を真剣に。」と笑う人もいるだろう。世の中の人の大半は、
そういったことを深く考えることに意味を感じていないと思う。
その割には、ちょっとした名言が好きだったりする。
良い、悪い、の話ではない。それはただの好き嫌いなのだと思う。
単純に、僕がそういう『無駄に思えること』を考えるのが好きなだけだ。
「数学」が嫌いで、「国語」が好きなように、だ。
ただ、それが、ほとんどの行動の指針になってしまうのがダメなんだと思う。
本来であればシンプルになっていくはずの、『人生にとって大事なこと』。
しかし相反して、そこに導く為の知識や思想は増えていく。
身動きがとれなくなる。
個人的に「矛盾」という言葉が好きだが、ここでもやはり矛盾が生じる。
けれど、これの答えが出てしまったら、多分、ほぼニルヴァーナなので
僕たちのような小僧っ子にできるのは、やはりTsubasaが言うように

『自由＝楽しい。楽しもうって思った方が楽だし、簡単な気がする』

このくらい簡単なことで良いのかもしれない。
ということで、最初の話に戻ると、
僕たちは、僕たちの人生の台本に "自由に" と書いてしまっていた訳だ。
早速、書き直そうと思う。
白紙になった台本に何を書くのかは、これからの人生次第だ。


いや〜本当、名言、書きますよね、僕。