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何気なく暮らしている日々の中にある『アート』を紹介していくブログ。
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artist CHISAKA AYAKA

「頭脳」と「感覚」。
僕の考える表現法の分類である。この2つの間で表現がなされるように思う。
(細かくいえば、もっと別のベクトルも存在するだろうけれど)
僕の印象からすると、彼女はその「感覚」の一番極端にいる人だ。
DJとしても活動している彼女。
彼女と話をしていると、彼女の絵や音楽から感じ取れる世界の景色の多さとは裏腹に
言葉数が少ないような気がしてくる。
あくまでも推測だけれど、僕と彼女では五感の情報処理の仕方が異なる。
僕たちが普段 目や耳にする景色や情報は一度言葉となって脳に届く。
彼女の場合、それは色や音となって届いているのではないだろうか。

共感覚、という言葉がある。
例えば僕の場合、「1」は白である。「3」は青である。
これはあくまでもイメージであり、本当に色が見える訳ではない。
こういった感覚をみなさんも持っているのではないだろうか。
世界にはこういった感覚がよりリアルに感じる人たちがいるという。
彼女がその一人だ、ということではない。
僕たちは残念ながら彼女の見ている世界を見ることはできない。

僕たちが見られるのは、
彼女が生きている「現実」の中で受け取った音や色、形のイメージ、
その欠片を集めた結晶である。

彼女の言葉の中で特に印象的だったのは、
『私の作品を見て、何かを感じてくれたらそれで良い』
という言葉だった。彼女は作品に対して故意に自分の考えを挿し入れない。
前記事と多少、矛盾しているように聞こえるこの言葉。
しかし彼女は、彼女がそうであるように、世界中に溢れる色や音、形、自然のもの
そうでないものも含めて、言葉にできない感情を作品から受け取ってほしいのかもしれない。
僕たちは日頃、なんでも安易に言葉にしがちだ。
「きれい」だとか「たのしい」だとか、確かに言葉にするのは大切なことではある。
けれど、言葉には限りがある。
今、ふ、と湧いたその感情が世界のどの言語にもあてはまらなかった時、
彼女はそれを音や絵にして表現するのだろう。

僕たちはそんな彼女の作品を見て、また世界にない新しい感情に浸ればいいのだと思う。
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プロフィール
HN:
Ryosuke Watanabe
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性別:
男性
自己紹介:
自分や友人の周辺で起こる日々のアートに注目。
面白いこと、紹介していきます。
興味を持った方、感想等はコメントへお願いします。
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