忍者ブログ
何気なく暮らしている日々の中にある『アート』を紹介していくブログ。
[35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [26]  [25]  [24
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


My Skate board

ある日のスケート中、何気なく友人がいる方を見てみると
友人が酔っぱらいに絡まれていた。
しきりに「ぶっ殺すぞ!ぶっ殺すぞ!」と言われていた。
面白かったのでしばらく眺めていると、
友人もまともに相手するのも面倒だったのだろう、
「へい、すみません、すみません」と謝って、その場は終わった。
松田優作ばりの、へいこらぶりだった。本当は金狼なのに。

その後、喫茶店に寄ってご飯を食べていると、その話になった。
僕も「ぶっ殺すぞ!」の部分は聞いていたが、相手は他にも
「お前らがスケートボードを自由にやるのは良いが、俺の前でやるな」
などと意味の分からないことを言っていたようで、
(そもそもお前が通りかかったんだろう、と)
なかなか面白いおっさんだった。馬鹿という意味で。
友人は小学生の頃から「ぶっ殺す」という言葉を使う人間を
不思議に思っていたという。
どうせ出来ない癖に何故言うのか、と。僕もそう思う。
友人曰く、
であれば、いっそ「ぶん殴るぞ」と言われた方が現実的で怖い。
まぁ、確かにそうだ。

僕はその話を聞いて、ある漫画のキャラクターを思い出していた。
ジョジョの奇妙な冒険 5部における、敵キャラクター。
プロシュート兄貴だ。兄貴はマフィアである。
主人公チームに一泡吹かせられ、「ブッ殺す!ブッ殺す!」と
喚く後輩に対しての兄貴の言葉は、敵キャラクターであるにも関わらず、
多くのファンの心を掴んで離さない。

おいオメー、さっきからうるせえぞ。 『ブッ殺す』『ブッ殺す』ってよォ~。
どういうつもりだてめー、そういう言葉は、オレたちの世界にはねーんだぜ… 
そんな、弱虫の使う言葉はな…。 『ブッ殺す』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。 
なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!
だから使った事がねェーッ! 
ペッシ、オマエもそうなるよなァ~~~、オレたちの仲間なら…わかるか?
オレの言ってる事…え? 『ブッ殺した』なら、使ってもいいッ!
(中略)
そしてハッキリと言っておくぜ。オレたちチームはな!
そこら辺のナンパ道路や仲良しクラブで『ブッ殺す』『ブッ殺す』って
大口叩いて仲間と心をなぐさめあってるような負け犬どもとは
わけが違うんだからな。  
『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!  その時スデに行動は終わっているんだッ!


長くなったが、僕はこの言葉を忘れないように生きている。
『ブッ殺す』の『』の中はなんでもいいのだ。
うじうじ大口叩いているなら、行動しろ、と言うことだ。
それができたら、格好良い。

友人にこの話をすると、急に北野武映画の話がでてきた。
「だから俺、武映画が好きなんだよね。」と。
僕は最初、頭上に「?」が出た。
しかし、説明を聞いて納得した。
武映画の銃の使い方は、殺す為の道具という感じがする、という。
友人はエンターテイメント色の強い映画があまり好きではないらしい。
『銃』という殺す為の道具を、脅しの道具として使うことや、
「撃つぞ撃つぞ」と言いながら中々撃たない描写がまさに
「ぶっ殺すぞ」の心理に似ている。
それに比べて武映画は、躊躇が無い、と。
『BROTHER』の名シーンを思い出して欲しい。
白人マフィアが英語で話している。たけし演じる山本は英語がわからない。
しかし、白人マフィアの会話が終わると、突然、山本は机の下から何度も銃を
ぶっ放すのだ。そして、もう既に死んでいるマフィアたちに一言、
「Fucking JAPぐらいわかるよ、馬鹿野郎。」

武映画は格好良いと思っていた。
何故だろうかとは考えもしなかったし、多分、考えても気付かなかったであろう。
しかし、答えはこんな所にあった。
この潔さ、格好良さに、
気付かないうちに魅了されている人も多いのではないだろうか。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
Ryosuke Watanabe
HP:
性別:
男性
自己紹介:
自分や友人の周辺で起こる日々のアートに注目。
面白いこと、紹介していきます。
興味を持った方、感想等はコメントへお願いします。
最新記事
(05/18)
(08/09)
(06/25)
(06/18)
(06/17)
P R
[35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [26]  [25]  [24
忍者ブログ [PR]